「ばらかもん」に出てくる「じんじのこのもん」とは一体何だ?
『ばらかもん』という漫画をご存知だろうか?月刊少年ガンガンなどに連載された漫画で、2014年にはアニメ化もされているため、名前だけなら聞いたことがあるという方もいるだろう。
書道界の家元の後継ぎであるイケメン主人公が、自らの書を酷評されたことで暴力事件を起こし、しばらく頭を冷やすよう父親に言われて長崎の五島列島にやってきたが、そこで島の人や自然と触れ合いながら書の新境地を見つけていく・・・というお話だ。
私はこの漫画を半年ほど前にまとめ読みしたのだが、途中どうしても気になる回があった。
この回で主人公のイケメン書道家は、島のおじいちゃんに「このもん」と呼ばれる食べ物を大量にもらう。彼はこの日、新しい書のことをずっと考えながら「このもん」をつまんで食べるのだが、予想外にコレが旨く、気がついたら大量の「このもん」をすべて食べ尽くしていた。
食べ尽くした「このもん」をもっと食べたいと、すっかり中毒になってしまった主人公は・・・とまあ後は漫画を見て欲しいのだが、私は初めて読んだときに「このもんって、そもそも何だ?」「どんな味だ?」という疑問が湧いた。すると漫画にはご丁寧に「このもん」の作り方まで1ページを使って説明しているではないか。
「じんじのこのもん」の「じんじ」とは、おじいさんのこと。つまり「おじいさんのこのもん」ということですが、では「このもん」とは何なのだ?作り方ページによると、大根を使う食べ物らしいのだが・・・まあ答えを言うと、漬物の一種らしい。つまり「このもん」とは「香の物」が五島列島の方言で訛って聞こえた表現だということ。納得。
でも漬物って、そんなに止まらなくなるほどハマるもの?
どうしても気になった私はついに3ヶ月ほど前、ばらかもんの作り方ページにあるレシピを元に「このもん」作りに挑戦してみた。その結果・・・
イケメン主人公と同じく、食べ始めたら止まらなくなってしまった!
私と同じような感想を持った人は多いらしく、食べログなどのレシピサイトには「じんじのこのもん」レシピが大量に出ている。だよね!絶対食べたくなるよね、あの漫画見ると。
というわけで今回は「このもん」の作り方(前半)を説明します。レシピサイトでも確認できますが、今回なんと途中で大失敗してしまったので、その様子もお見せします。作る方は私と同じ失敗をしないようご注意下さい。
このもんの作り方(前半)
まずは大根を用意します。ばらかもんのレシピでは3kg、つまり3本使うのですが、私はいつも1本で作っています。
大根の皮をむきます。
漫画では使っていませんが、大根の葉も使えますので私は入れています。土がついていることが多いので、あらかじめ洗っておきましょう。
お好みの厚さに大根を輪切りにして、さらに銀杏切りにします。私は輪切り1センチ未満で6つ切りにしていますが、厚さと切り方はお好みで。
そしてダイソーで売っている「干しカゴ」に入れます。まさか都会のダイソーにこんなもんがあるなんて思わなかった。今はめっちゃ愛用してます。
そのまま風通しの良いところに軽く干します。
この「軽く干す」っていうのがクセモノでして。初めて作った時は干し時間が足りず、なかなか味が染みずにイマイチのできあがりでした。
今回は最初から記事に書こうと思っていたため、気合を入れて干そう!と、いつもより長めに干してみました。その結果・・・
なんじゃこりゃ!!!大根が完全に干からびてしまった!天気のいい日にまる2日以上、南向きのベランダに干したら冬でもこうなるという悪い実例となってしまった。もし夏なら日陰で十分だと思う。
とにかく今回、初の大失敗となってしまったため、大根を買ってくるところからやり直す羽目になってしまったのだ。
(じんじのこのもん/後編に続く)
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